エンゲル係数とは
学生時代以来、しばらく耳にしなかったエンゲル係数。
ウィキペディアによれば
エンゲル係数(エンゲルけいすう、英語:Engel’s coefficient、ドイツ語:Engelsches Gesetz)とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)のこと。 ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表した。
エンゲル係数が高いので、教育、余暇などに回すお金がないというのは、これで説明がつく。
例えば手取りで20万で、エンゲル係数が80%だと16万円。
賃貸住まいなら、家賃を払って終わり。確かに子供を塾に通わせるお金もないし、旅行なんてことも夢のまた夢の話です。
最近での数値は25%
朝日新聞によると最新の調査結果では、エンゲル係数は25%。この数値は非常に高いとういことで憂慮されています。
手取り20万円だとすると5万円です。
育ち盛りの子供がいれば、あっさりとこの数字を超えるでしょう。
昔はどうだったエンゲル係数
明治時代の頃はと言えば、エンゲル係数は60-70%で推移していたそうです。
余暇が少なかったこのでしょう。
昭和初期は50%前後に下がり、高度成長時代は20%台。
という訳で、エンゲル係数だけを見ると、その当時から今はさほど大きな変化はないと言えます。
では、どうしてエンゲル係数が25%台を超えてしまったのか・・・
食生活の変化が要因
消費増税、円安による食品高騰なども挙げられます。増税したのにお給料は据え置き。カップ麺が100円を切る値段で買えたのに今では130円位。これでは確かに食費の支出が増えるのもいたし方ありません。
他にも食生活の変化が挙げられます。
ある調査によれば、コンビニ客のカゴの中身を見ると、女性客は惣菜、男性はカップ麺、シニア男性はお弁当と中食の急増がエンゲル係数増に繋がっていると。
なので、自炊をすればエンゲル係数は下げられます。
が、今の日本の生活環境から行くと、中々自炊をするというのは・・・。
ほぼ家にはお風呂と洗濯と睡眠でしか帰らない状況を考えると非現実的です。
ある意味、時間買いをしていることが、エンゲル係数アップに繋がっていると思います。
うまいものを食べる
老い先短くなると、安いものよりうまいものという嗜好の変化が起きます。僕の回りに限っての話ですが・・・
これも趣味や余暇と考えれば、例えエンゲル係数が高かろうと、そうゆう人生もありなのかなと思った訳です。
とにもかくにも、この記事を読んで、自分のエンゲル係数を調べてみたくなりました。
その前に家計簿をつける習慣を身につけないと・・・