あの橋が使えないって
老朽化により市民の安全を考えて橋を撤去。そんな残念な事例が京都で起きました。
撤去理由は周辺に代替えの橋があるのでそちらを使ってねというもの
とは言え、長年生活道路として使っていたのにあまりにもひどすぎると恨み節が続々と上がっています。
自治体としても無い袖は振れないというばかりに苦渋の決断だったのでしょう。
修繕費を負担するなら一層壊してしまった方がまだ負担は少ないと判断したと思います。
コンセッションで息を吹き返す
この話、京都市に限った話ではなくこれから全国的に広がって行くでしょう。
あの路も、この路も当たり前にように使っていましたが、これ全て国が整備してくれたもの。
いくばくかの税金は払っているものの、出資者にお金を出す余力がなければ諦めるしかないのかと。
と思っていましたが、こんな悲しい思いをしている市民を助けてくれる策が。それが民間による公共サービスの運営コンセッション。
この京都市の橋撤去問題でもコンセッションにより、解決の路ができたとか。
空港、水道では当たり前
従来のインフラ整備は、建設費を民間に長期にわたって支払うという仕組みでしたが、コンセッションの場合は、運営部分をまるごと売却して、それを建設費に当てるというもの。
運営売却益でお釣りが出れば、より重要度の高いサービスに予算を振り分けることができます。
この仕組、有名なのが関西国際空港が有名。オリックスを中心とする民間企業に44年間の運営権を売却しました。他にも水道事業の運営を民間に売却するという事例もでてきています。
高速道路も民間運営の時代
関空は民間に切り替えてからというもの、当初の予想に比べ売上がアップ。民間ならばではの取り組みが功を奏した格好となりました。
空港や水道の他にも高速道路の運営でコンセッションが行われたのが愛知県の高速道路会社
料金収入のプラスマイナス6%は民間に。それを超える場合は、元の道路会社に渡すというもの。
かなり変則的なコンセッションのようで、国とのやりとりは相当難航を極めたとか。
コンセッション実施後は、SAAPAの充実など図り連日多くの利用者で賑わいそれまでよりも売上が伸びたようです。
公共サービスの民営化広がるでしょ
公道、空港、水道、高速道路と広がりを見せる民間運営。今後も様々な場で民間の知恵とお金を望む自治体が増えてくるのではないでしょうか。
財政難で苦しむ地方自治体も、この難局を乗り越えるのにコンセッションは恵みの雨となることでしょう。