世界金融覇権争いの様相も。アジアインフラ投資銀行

アジアインフラ投資銀行とは

中国主導で2015年発足予定の世界金融機関。創設メンバーは欧州、アジア諸国を含め40カ国。

日米が主導するアジア開発銀行が12カ国で構成されていることを考えると幸先良いスタートとも言える

中国

辛酸なめ続けた中国

これまでも国際通貨基金を通じて活発に活動していた中国であったが、提案内容はことどく米議会の反対をくらい実を結ばなかった。ならばというウチで国際金融機関を立ち上げてしまおうというのが事の発端。

中国の思惑も透けて見える

アジアインフラ銀行設立の目的を日本政府は中国国内の過剰生産のはけ口、それと人民元の国際化の足がかりと見ている。最大の出資国であり、組織の総裁を送り込むとも言われ、中国のやりたい放題を警戒している。

らくだ

参加を躊躇する日本

自国のインフラ輸出拡大の好機とも見えるが、そうとも限らない。というのもアジア開発銀行に加盟しているのにアジア向け融資案件ではことごとく敗退しているからだ。組織に属しているからと言って優遇されているわけでもない。

離間の計といううがった見方も

日本がアジアインフラ銀行に加盟することで、日米関係をこじらせようとしているうがった見方も。日本がアジアインフラ銀行に加盟すれば、米国のアジア重視の戦略もパワーダウン。TPPにも影響してくる。

国際通貨、人民元

この先、アジアインフラ銀行への参加国が増えれば、人民元の国際通貨としての存在も高まってくる。英独などは既に人民元での取引に合意もしている。

パンダ

近い将来、人民元による海外旅行が主流になる日がくるかも。

日経ビジネス NO.1786