遠い昔にトヨタと共同開発
今から十数年前の話でしょうか。当時勢いに乗るソニーがクルマ開発に進出かという話。
トヨタの力を借りてコンセプトカー的なものをつくりましたが、今回のお話はソニー単独のお話。
EVになれば他業種の参入は十分ありえる話なんて危機感を煽る記事程度と見ていましたが現実のものになるとは・・・。
それも海外勢でなく、国内企業というのでから誇らしくもあり、大丈夫かカーカーメーカーと思った次第です。
サファリパークでも使えるじゃん
沖縄県のとある植物園とでも言いましょうか、園内をクルマにのって回遊できるという施設があります。
この回遊するクルマをソニー流にアレンジした実験が進んでいます。
ゴルフ場でもよく見かける全自動のカート車。これに前後、左右に大型モニターをつけて、モニター越しに外の風景が観賞できるというもの。
肉眼で見るよりも色鮮やかというのですから、プアな施設でも十分楽しめます。新たな発見もあることでしょう。
加えて、AR 技術的なことを加えて、恐竜さんを登場させたり、ホラーチックに貞子を登場させたり、カートに迫るモンスターなんていう演出も十分に考えられます。
これ全てソニー半導体技術のなせる技。新しいアミューズメントの楽しみ方を提示している気がします。
これ完成車メーカーと言ってもいいかも
といった具合に、クローズ環境で路面に配線を通したこれまでの技術の延長のEVカーと思いきや、展示会CESで発表された4ドアクーペは、完成車メーカーが作ったばりの仕上がり。
このEVカー。自動運転のレベル2の性能を誇り、公道実験も進めているというのですから、ソニーの本気度が伺えます。
車両開発には、部品メーカーが多数参画しており、加えて完成車製造を取り扱うオーストリアの会社によって仕上げられたとか。
完成車開発はカーメーカーだけに与えられた特権かと思いきや、外部でもこの手の仕事を扱う企業があることに驚きました。
半導体が良し悪しがクルマの出来に影響?
当然、こちらのEVにはソニーの世界が認めるセンサー技術が入っており、自動運転性能に関しては申し分ない出来だとか。
となると、自動運転の開発において、ますます半導体のよしあしがクルマの性能を左右するのかなと思った次第です。
カーメーカーもおちおちしてられない
当然、カーメーカーもこれまでの守備範囲とは異なる領域もあり、自前で対応するのは限界。外部と提携していかない限り、EV開発はままならないでしょう。
ソニーのEVが開発着手から2年で仕上げてきたというのは驚異的なスピード。カーメーカーもおちおちしていられないなと思った次第です。