これでテスラもおわりかと思いましたよ
トヨタとの提携解消、量産化の失敗、イーロン・マスクのツイート発言などなお傍目から見ても迷走している感じありありのテスラでしたが、ここに来て復活の兆しが。
夢の電気自動車の普及が現実のものになる確度がさらに高まりました。
2年振りの黒字達成だよ
2018年10月に発表した7月-9月の決算では前年同期比2.3倍の68億の黒字。前年同期が6億の赤字を考えるとかなり業績は上向いています。
これも量産化で失敗を繰り返していたモデル3が売れに売れているから。
p7-9月で納車台数は5万台。台数ベースでは5位なものの、売上高ベースでは、トヨタの人気車種カムリ、ホンダのこれまた人気車種のアコードを抜いてトップという輝かしい業績を残すことができました。
納車スピードも改善
2017年の販売が10万台ということを考えると、この7-9月の3ヶ月で半分を販売したことになります。
これを可能にしたのが日々の改善。8月時点では生産からユーザーの手元に届くまでに平均で30日を要していましたが、10月-12月ではこれを三分の一の10日以内に改善するという野心的な目標を掲げています。
モデル3の生産能力は9月時点で5300台。これを改善で7000台に高める目標を掲げ、年間で50万台の自動車メーカーを目指そうとさしています。
ファンは優しいよ
相次ぐトラブル続きで、ユーザー離れが加速するかと思いきやテスラファンは、テスラを信じ、予約をキャンセルを人が少なかったとのこと。
モデル3の予約は50万台以上あったもののキャンセルは2割に留まりました。
実際にテスラユーザーの満足度は高く、彼らが宣教師となってテスラの良さを発信することで、さらにテスラの魅力が高まるという好循環にいます。
熱烈なファンを獲得したメーカーは強いですよね。どんな苦境にさらされてもついてきてくれるのですから、心強いここの上なしです。
従業員も大事に
高度なオートメーションを構築して、人間軽視と思われがちですが、従業員を大事にしている点もテスラの特徴の一つ。現場の声に耳を傾けつつ、集まった改善ネタは1万を超えるとか。これを現場に落とし込むことで生産効率を高めていく。まるでトヨタの現場を見ている感じがします。
現場の強いメーカーは強い。労働環境も改善されるし、生産スピードも上がるわ、コスト削減にも繋がる。
まとめ
こうして地獄から復活したテスラ。そこにはテスラを待つ多くのユーザーと、真摯な姿勢で生産に取り組む従業員がいてからこそだと思った次第です。
テスラのさらなる飛躍を期待します。