コロナで広がるリモートワーク
働き方改革で在宅勤務を推奨したものの遅々として進まなかったのに、コロナ禍で一気に加速度的に在宅勤務が広まり、今では通常勤務が珍しいという感じすらします。
営業、事務職などは事務所まで足を運ばずして自宅から出動、自宅で作業が可能ですが、工場勤務はそうは行かない。
労働集約型で機械相手の仕事だけにリモートワークは無理でしょうと思っていたらさにあらず。ポツポツとですが、工場のリモートワーク化が着々と進んでいます。
アサヒビールの工場リモートワーク
アサヒビールでは営業職、事務職を中心に約9000人の社員がリモートワークに移行。部署によって約30%以内~50%以内とする目標を掲げました。
次なる目標は工場のリモートワーク化。既にオーストラリアのグループ会社ではコロナ禍以前より工場のリモートワーク化が運用され、社員は自宅にいながらにして設備の稼働状況をチェックできるようにしたとか。
これを国内にも転用しようとわけで、ネットを通じて稼働状況をチェックできる体制を構築。
まずはエネルギーとなる水や電気などの監視チェックを皮切りに、温度調節などのチェックなど徐々にその幅を広げていく計画を立てています。
リコーのリモートワーク化
事務機大手のリコーでも工場のリモートワーク化が進められています。
営業職、事務職系は出社率30%掲げ、工場勤務者では50%を目指すとか。
既に一部の工場ではリモートワークが進められており、組み立て機器に取り付けたセンサーによる情報を自宅にいながらにしてチェックできるとか。
他にも他の工場からチェックできたり、工場勤務者と在宅勤務者との連携など柔軟な体制を整備しているのが特徴。
将来的にはこの仕組を他の工場にも横展開していくとのこと。
セキュリティを強固にしないと・・・。
工場のリモートワーク化で気になるのがセキュリティ。良からぬ人が、このネットワークに侵入して、誤操作などの悪さをして大量の粗悪品、欠陥品を作るように仕向けたら・・・。
当然セキュリティに関しては万全を期していると思いますが、何が起こるかわからないというのがITの世界。
けど、この仕組がトラブルなく運用されれば、工場のリモートワーク化も普及していくこと間違いないでしょう。
気になる省力化。
コロナ禍前は、日本は労働者不足ということで、これまで人間が担っていた仕事を機械に負わせようという風潮があり、特に銀行などではその傾向が顕著でした。
コロナをきっかけにリモートワークが広がることは良いことでしょうが、人間の仕事が奪われるきっかけにもなる。
今は喜んでいられるけど、将来を考えるとちょっと不安になりました・・・。