日本にいながらにして母国に送金
母国にお金を送金したいけど口座を持てないので送金できないという不満が外国人労働者を中心にありましたが、昨今では口座を持たなくても送金できるサービスも出始めたとか。
この送金サービスをより円滑にしてくれるのがデジタル通貨。イメージとしてはお財布ケータイやQR決済アプリのお金がスマホ内に溜まっていくようなものでしょう
世界に先駆けデジタル通貨導入。カンボジア
2020年10月、カンボジアで世界初となるデジタル通貨バコンが導入されました。中央銀行が発行するデジタル通貨だけに口座を持っていなくても送金サービスが受けられれるというもの。
このサービスに周辺諸国も興味津々。というのもデジタル通貨人民元が大きく影響しているとか。
デジタル通貨人民元で支配力を高める?
現在、政情不安が報じられているミャンマーでは、自国通貨のチャットの価値が暴落。かつドルの流通が限られ、軽い通貨危機状態にあります。
この難局を乗り越えるには人民元に頼るしかいないという声もあります。
中国としてもドルに変わる国際通貨狙いだけに、周辺諸国が興味を示すことは嬉しい限りでしょう。
とは言え、中国に自国経済をコントロールされるのもいかがなものかという声もあり、カンボジアのデジタル通貨バコンも選択肢の一つにカウントされるようになったと思われます。
闇送金サービスも繁盛か?
法定通貨のデジタル化はお金の流れを把握する意味で国にとっては大変ありがたいサービス。日本でもデジタル通貨の利用促進は税金のとりっぱくれをなくそうという話もあるほど。
一方で、闇送金サービスなる違法な仕組みが普及する恐れもあります。
ミャンマーのとある学生さんは、お金に窮して日本の友人に、この闇送金サービスを使い、お金を送金してもらいました。
タイの大手銀行の口座とQRコード、そしてミャンマー人らしき人の名前。この3点の情報だけで送金は完了。この口座の持ち主が送金サービスを提供する側なのでしょう。
従来の手数料よりチョイ高めの価格設定にして、口座を持たない人たちを違法性は高いものの救済しているのです。
国際通貨となるか、人民元
日本でも、アリペイなどの決済サービスはかなり普及しています。当初、訪日外国人向けでしたが、日本人でも使っている人は多いのではないでしょうか。
人民元がデジタル化することで、流通量も爆発的にふえることでしょう。
近い将来、海外旅行に行った際に人民元での支払いもOKとなる日が来るかもしれませんね。
日本もデジタル化の道を探っていかないと世界から取り残されてしちゃうかもです。