小売のAmazonという認識はもう古い
Amazonとのおつきあいは、かれこれ20年近くなります。当初は書籍レベルだった買い物が今では家電、食品、日用雑貨などほぼほぼ買い物のほとんどはAmazonで完結できちゃう。
最近では電子書籍のKindleにより、ペーパレスの生活にシフト。
お部屋がスッキリしたのは言うまでもなし。
映画や音楽もアマゾンプライムビデオ、アマゾンミュージックで事足りている。
物販で始まったおつきあいが知らず知らずのウチに、娯楽系の時間さえもAmazonに頼っているということに気付かされます。
小売だけに留まっていたのに、レンタルビデオ屋さんやらレコード会社もAmazonの脅威を感じていることでしょう。
が、この範疇で収まらないのがAmazon。さらに他の業種にもその侵食しているというですから、やぶさかではありません。
物流の世界に進出
通販には切っても切れない存在の物流。元々、自前の倉庫を持っているAmazonは、そこに自動化という技術を注入し、より効率的な物流システムの構築に今力を入れています。
商品が陳列された棚が、自動で動き商品をピックアップする人間の近くまでに移動するというもの。
商品点数が数百万レベルになると、ピックアップするだけでも相当な労力。パンパワーが必要な仕事に自動化技術を投入し省人化を図っています。
これも物流システムを手がける会社にとっては脅威になるでしょう。
リアル店舗で未来のお店を提示
無人店舗という新たなお店を予感させたのがAmazonGO。レジを通ることなく精算が完了するというもの。
何十台ものカメラで買い物客の動向をチェック。棚にもセンサーが仕込まれていて、これらの情報を元にどの商品を購入したかを把握するというもの。
小売店も人手不足で一部無人レジなどを導入するお店もあったり、ローソンも無人化に力を入れるなど取組を進めています。
どの仕組みが将来のスタンダートになるかはわかりませんが、このAmazonの提示した未来のお店の仕組みは、小売業界にとって脅威でもあるし、参考にはなったと思います。
ドローンの世界でも一歩先行く
トラックのお仕事を奪っちゃうじゃないの?と思うのが、物流にドローンを使用するというもの。
既に試験的に運用が開始されており、公共スペースにおける商品配送は進められています。
しかも、このドローンの改良も継続して進められており、例えば手を降ったり声をかけたりしてドローンに着陸場所を指定できる試験も進められているとか。
莫大な研究開発費に納得
といった具合に、様々な業界に進出を目論むAmazon。その強さの源泉は豊富な研究開発費にあるとも言われています。かのGoogle、Appleの約2倍、トヨタの約2.3倍というのですから、いかに未来に向けた種まきと現状に納得せず常に進化を求める企業姿勢が伺えます。
個人的にはそろそろKindle端末、Fire端末のニューモデルを発売して欲しいところ。漫画なども文字検索できるようになったら、良いんですけどね・・・