新規事業がなかなか育たない。IT企業の苦悩

タクシーIT業界

ゲームで一世風靡。DeNA

ガラケー時代は絶対王者だったDeNA。コンプガチャがまだ緩かった時代、グリーと共に圧倒的な力を発揮していました。

コラボ企業も多く、ゲームアプリのことなら、まずはDeNAに相談といった風潮だったと記憶しています。

ガラケー

が、ガラケーからスマホに移行するにあたり、その勢いはなくなり、ゲーム開発アプリ会社の中の1つに落ちぶれてしまったというのが僕の印象。

ゲーム開発1本足打法からの脱却を目指し、キュレーションサイト事業を立ち上げたものの、捏造事件をきっかけに本業務も第二の柱まで育つまでには行かず・・・。

んで、配車サービスを2014年に立ち上げることになりました。神奈川県のタクシー業界と協力し、本事業は順調に推移していたかに見えましたが、2019年日本タクシーと提携。

結局の所、配車サービスも第二の柱までには育たなかったことを暗に示す結果となりました。

配車サービス、群雄割拠

そもそも、配車サービスの利用者はタクシー利用者全体の約2%。ほとんど利用されていないというのが実情。

加えて、最大手の日本タクシーが2011年から本サービスを進め、じわじわと利用者数を増やしていき、DeNAとっては厳しい状況が続いていました。

さらにソニーが都内を中心に配車サービスを始めるにいたり、より一掃生き残りが難しい状況となり、日本タクシーとの提携に至ったというわけです。

立ち上げから約5年。短いという声もありますが、早めに手を打ち、損失を最小限に収めたという感じがします。

とは言え、第二の柱づくりは、これまた振り出しに戻ってしまったのですが・・・

タクシー

個人間売買はてっぺんとったけど。メルカリ

第二の柱探しで言えば、個人売買の雄、メルカリも同様でしょう。

競争激しいQR決済。後発で厳しいとはわかっていながらも、IDを仲間に加え、これは行けるかなと思いましたが、イマイチ業績は芳しくないようで・・・。

QR決済では苦境

老舗QR決済のOrigamiやドコモとの提携で息を吹き返すか、今後の動向を見てみないとわかりませんが、現状はかなり厳しい模様。

登録者数でメルカリを圧倒するPayPayですら、苦戦している市場ですからね。

政府による5%還元というドーピングを注入しても、利用者が伸び悩んでいるというのですから、もう少し時間がかかりそうな感じがします。

メルカリも第二の柱づくりに苦労していることが伺えます。

QRコード決済

本業を喰い潰さなければいいけど・・・

第二の柱づくりも、勢いをつけるために、それなりの投資をしないと成立しません。

QR決済企業では、どこも赤字。先行投資ということで事業を進めていますが、それも本業がウハウハ状態であることが条件。

メルカリも本業はウハウハ状態。が、昔は5-6割の成長率だったのが、直近ではは2割ほど。

PayPayが個人間売買に参入し、競争が激化していることも挙げられますが、ウハウハ状態が終息してしまったら、第二の柱づくりも難しくなってくるでしょう。

こうしてみると、いかに多角化経営の難しさを感じます。生みの苦しみもそうですが、育ての苦しみもかなりあるのかなと。

とにもかくにもDeNA、メルカリともに頑張って欲しいところです。

話は変わりますが個人的には地方でタクシーアプリが使えるようになると利用者が増えるのではと思った次第です。

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