男性化粧品のこれまでの歴史
男性化粧品にヒット兆しありということで、業界関係者の間では期待が高まっています。
ちなみに男性化粧品のヒットは、これまで3度訪れていたようで、まず最初は1980年代。2度目が1998年頃。ちょうどこの頃は高校の共学が増加しており、これが少なからず影響しているようです。
そして最後が2014年代頃。ダイバシティ経営が騒がれていた頃。女性社員の定着化が影響しているのではと言われています。
男性もファンデーションの時代?
これまでのヒットは、乳液や化粧水、クリームやひげそり後のケア商品の出荷額をものさしにヒットか否かを判定しまいました。
で、これからヒットが期待される商品群には、統計には含まれないファンデーションやアイライナー、マニキュア等がラインナップ。
従来、化粧品と呼ばれていたものはケアを中心にしたものですが、これからは盛る方向の商品が伸びると予測されています。
あのシャネルも参入
アクロの男性向け化粧品は盛る系化粧品を多数ラインナップ。
2019年1月の販売実績は、2018年9月比で約3倍。
就活中の20代から、肌のしみや眉の薄さを気にする50代まで幅広く支持されているというのですから、化粧に対する抵抗も薄れているのでしょう。
また海外でも男性化粧品がヒット中なのか、あのシャネルも男性化粧品市場に参入。
ファンデーション、アイブロウ、リップクリームなどをラインナップし、予想以上の売れ行きとのこと。
今後、参入企業が増えるのではないでしょうか。
調査結果に見る使用率の高さ
消費者調査を見ても、過去1年間でファンデーションやアイライナーを購入した15-20代の男性では1割超え。
肌を整える乳液や化粧水なら40代でも約20%。
これの調査結果を見るに、化粧に対する抵抗はあまりなく、逆にお化粧していない方がまずいのでは?と危機感を覚えます。
先に触れたダイバシティ経営により、出産後も働き続ける環境が整えられたり、女性活用促進ということで管理職に女性が登用されるなど、職場の女性比率は昔に比べると高まっており、そんな変化も少なからず影響していると思います。
ベーシックな身だしなみから考えよう
確かに、髪型がボサボサでスーツに折り目がなく革靴にくたびれ感が出ているような方と初めてお会いするような時は、あまり良い印象を持ちません。この人、信用して大丈夫かなと不安になったりもします。
化粧で見た目をよくするのは、良い事ですが、まずはベーシックな所から直して行かないと女性社員に総スカンを食らうと思った次第です。