ついに始動、ネット販売
セブン&アイのネット戦略の根幹をなすECサイト、omni7(オムニセブン)がいよいよ2015年11月から開始されます。
取扱い商品はグループ会社のセブンイレブン、イトーヨーカ堂、そごう・西武、赤ちゃん本舗などなど。衣料品、食品、生活雑貨などは幅広い商材が取り扱われます。
宅配は自宅はもちろん、近所のセブンイレブンやイトーヨーカ堂などの店頭でも受け取れます。帰宅が遅くなりそうなら、自宅ではなく、近所のセブンイレブンに届けてもらえばいい。納品先を複数選べるというのはありがたいですね。
強気の売り上げ計画
ネットとリアルの融合に力を入れてきたセブン&アイですが、やっとカタチとなって日の目を見ることができました。現状ではネット経由の売上高が2014年で1600億円。これを2018年には1兆円という強気の計画を立てているところからも、相当力が入っていることが伺えます。
しかも、あのあまぞんの売上高8368億円(2014年度)を越える数字なのですから・・・
加盟店オーナーにもうまみあり
オムニセブンの商品の引渡しはセブンイレブンの店頭でもしてくれるわけですが、この場合、店舗側に手数料収入が支払われます。
てな訳で、加盟店オーナーさんが力を入れ次第では、目標の1兆円も現実味を帯びてきます。
オムニセブン商材をどう売っていくの
現在、セブンイレブンの店舗数は1万8000店もあります。店頭で取り扱う商品は約2800~2900品目。回転率の高い商品しか置けないという事情もあり数に限りがありますが、この品数をオムニセブンが補填してくれるというわけです。
例えば、1個180円の「金のおむすび二年熟成一粒梅」や北海道の新じゃがを使ったカルビーポテトチップスなど、オムニセブンでしか買えない商品をお勧めすることができます。
お勧めシーンとしては宅配。利用者の自宅に商品をお届けした際に、タブレットを片手に、「この商品を注文した人は、こんな商品も一緒に注文していますけど、どうですか」的なリアルアマゾントークが展開されることが予想されます。
マーケティングに優れるセブンイレブンですから、購買データを分析して、おすすめ商品を展開することは予想がつきます。
バイト君のスキルも上がるのでは
となると、宅配スタッフのスキルもただモノを運ぶという所から、商品をお勧めするというスキルも求められ、よりバイトに求められるスキルも上がっていくと予想されます。宅配に限らず店頭でも、そんなトークが繰り出されるかと思います。
日本発のECサイトのひな型
オムニセブンが成功すれば、ネットとリアルの融合の成功事例として世界的にも評価されるでしょう。セブンイレブンだけで1万8000店、他のグループ会社の実店舗を加えたら2万店は越えるでしょう。
ECサイトの新しい形として、世界に認められることを期待したいです。