心理学的に見る「有料レジ袋」の利用

スーパー流通業界

厳しさを増すプラ廃止運動

お魚さんのお口の中出てきたのは、消化しきれないストローなどのプラスチック製品。

この衝撃的ニュースを受けて世界的にプラ製品の廃止する動きが活発化。かのスターバックスがプラ製から紙製のストローに将来的に切り替えると発表し、日本でもその流れに乗り遅れまいと動きもちらほら。

ストローなし、または紙製の変更や、ペットボトルの回収を将来的には100%するなど環境負荷軽減に向けた動きが活発になっています。

レジ袋

レジ袋の有料にも再び脚光

このような民間レベルの動きも受けて、政府もここぞとばかりに繰り出したのが有料レジの義務化

今国会にて法令化を目指し、2020年に法の施行を目指しています。

これまで数多くの企業が自主的に取り組んでいましたが、法による拘束力を強めることで、環境負荷軽減を本格的に取り組むこととなりました。

消費者にとっても、レジ袋有料化は既に経験済みとあって、これといった拒否反応もなく、すんなりと法令化すると思います。

レジ

有料化に各社の仕組みはバラバラ

特にレジ有料化の動きが進むスーパーでは、様々な形で有料化に取り組んでいるのが面白い

大きく分けると、有料型割引型ポイント型の3つに分類されます。

で、最もレジ袋を結構です。いりませんとなるのが、有料型とのこと。

レジ

心理学的に見ると正解が見えてくる

なぜ、有料型がレジ袋削減に有効なのか、それは行動心理学上のプロスペクト理論で説明がつきます。

つまり損失の悲しみは利益の喜びよりも大きく感じられるというもの。ここで言う損失とはお金を支払う有料型を指します。対して、利益は割引やポイントを指します

確かに割引やポイント付与では、レジ袋不要とはならない。お金取りますと言われると、「じゃ、いりません」という気持ちになります。

レジ

昨今のQRコード決済に置き換えると・・・

昨今の大盤振る舞いのQRコード決済のキャンペーンにも、この有料型に似たものを感じます。

盛んにポイント付与をうたうペイペイ楽天ペイ。対して、現金をチャージしますというLINE Pay

両者を比較すると、断然LINE Payが自分にとってメリットを感じます。

つまり、○ポイントよりも○円にした方がわかりやすいということ。

QR決済

心理学的アプローチって面白い

このように懐に入る結果は一緒でも、言い方、見せ方次第で、本来のメリットの伝わり方は変わってきます。

レジ袋有料化にも、QRコード決済とからめれば、もっと拒否率は高まると思うんですけどね。そろそろスーパーも電子マネーを解禁して欲しいものです・・・

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