新宿南口のシンボルだった百貨店に
今から20年位前でしょうか、その当時の新宿南口は伊勢丹くらいで、東口や西口に比べるとちょいと寂しい感じがしました。
が、そこに突如表れた高島屋タイムズスクエアビルで、一気に人の流れも様変わりするほどショッピングエリアに様代わり。
誕生が新しいということもあり、東口、西口に比べるとどこか洗練されていた感じがしました。
壁面には専門店のベスト電器、HMVの看板。当時は勢いがありましたが、今では両者とも当時の勢いは見る影もなく・・・
んで、この度、高島屋タイムズスクエアに、今勢いに乗っているニトリが2016年12月1日から出店しています。
全フロアで大盛況
その売場というのが1Fから5Fとかなりの大規模。オープンから4日間で10万人弱が訪れたというのですから、高島屋としてもホクホク顔でしょう。
ニトリとしても地方部から都市部へと出店を切り替えている所に、この大盛況っぷりですから、お互いにとってこの出店は成功だったでしょう。
プランタン銀座の成功で確信?
ニトリの都市部攻略の先鋒は、プランタン銀座への出店でした。
品揃えも地方部よりもちょい高め設定ながら、大盛況。この成功が都市部にさらに力を入れるきっかけとなりました。
プランタン銀座も来場客が2-3割増えたというのですから、恐ろしい集客マシーンと言えます。
立場が逆転
従来はテナント側が百貨店側に対し、出店させてくださいとお願いしていましたが、今では力関係が逆転。百貨店側からテント側に依頼するという流れが徐々に増えてきたとか。
この手法、駅ビルやショッピングセンターでは当たり前でしたが、百貨店もその商売にのっからないと厳しくなってきています。
松坂屋にパルコ?
上野松坂屋も、この流れに乗るかのごとく、2017年にはパルコが入居します。
パルコと言えば渋谷、池袋を象徴するファッションショップですが、それが丸ごと百貨店の中に入るという、ひと昔前まででは考えられないような事態が起きています。
まとめ
このようなテナント様頼りの運営が百貨店にも押し寄せてきていると言われますが、新宿の高島屋に限れば、誕生当初からテナントに頼った商売という感じがします。
で、そのテナントは時代の流れを移している感じさえします。高島屋に出店すること、イコール今、勢いに乗るテナントといった具合に。
そう考えると、遠い将来、ニトリに代わるお店が入居することも考えられます。
まずはありえないでしょうけど、高島屋の中にイオンが入ったり、はたまたイトーヨーカ堂が入ったり・・・
とにかく長く続く不振から脱却をしてもらいたいと切に願う次第です。