ママのぶっ壊れぶり凄まじい「幼い依頼人」

幼い依頼人アジア映画

韓国でも幼児虐待が社会問題に

日本だけのお話かと思いきやお隣韓国でも社会問題となっている幼児虐待。年々増加傾向にあり、加害者の大半は親。

そんな社会問題を題材にした本作品。実話に基づいたストーリーということを観賞後に胸が痛みました。

優しかったのは最初だけ。スイッチは髪留め

小さい頃にママと死別してしまった兄妹。お姉ちゃんはうすっらと記憶はあるものの弟は全く記憶なし。

ママの写真も全て顔部分がだけが切り取られ、弟はどんな顔をしていたかさえ全くわからない。ので、お姉ちゃんの記憶を頼りにママを似顔絵を描く弟が不憫でなりませんでした。

そんなママロスの二人の前に現れたのが再婚相手の女性。

すぐに同居することとなり、二人とも大喜び。一緒にお風呂に入ったり、温かい食事を作ってもらったり。

が、こんな幸せな時間も一瞬だけ。ある食事の日に箸が上手に使えず食べ物を落としてばかりの弟に、ママ母の様子が急変。

それまでの笑顔が全く消え、手首に止めた髪留めを手に髪を結ぶやいなや、鉄拳制裁のあめあられ。

こうして二人は、ママ母と地獄の暮らしが始まったのでした。

なすすべなし。福祉相談員

日本でもそうですが、事件が起きてからでないとなかなか動き出せないというのは韓国でも一緒。

明らかに幼児虐待をしているのに、注意することしかできない。

女の子がSOSを求めても、相談員が自宅を訪問して注意するだけで見て見ぬ振り状態。

女の子は半ば諦めた様子でしたが、ある福祉相談員を弟がいたく気に入り、再び福祉相談所に二人して足を運び、お目当ての相談員に会いに行きます。

この相談員、そもそも弁護士を目指していたものの、どこからもオファーを来ず、一時的に福祉相談所に就職。

ので、そもそも子供が好きでもなく、むしろ面倒なことに足を突っ込みたくないといった感じ。

ところがある事件をきっかけにこの兄妹をママ母から守るという大役を率先して行うようになるのです。

これ本当に居たらヤバいでしょ。ママ母

ある事件とは、ママ母からの激しい暴行で弟が命を落としてしまいます。

しかも、その罪を女の子になすりつけ、10歳の女の子、未就学の男子をフルボッコにしたと証言。

とは言え、嘘であることは明白。周りも実際の犯人は母親では疑い始めます。

この状況を見て、子供に母向けの嘆願書を書かせます。犯人は私で仮にママが逮捕されも、一緒に暮らしたいので刑期を短くしてねと。

さらに裁判の席で、お涙状態の演技をぶちかまし、自分のママとしてしつけなっていたら、娘もこのような事件を起こさなかったと。これも全て私の不徳のいたすところだと・・・。

まぁ、とにかくこのママ母だけのぶっ壊れぶりがやけに印象に残りました。

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