カリスマ経営者の後はつらいよ

ビジネス働き方

偉大すぎるよカリスマ経営者

世に言う偉大なカリスマ経営者。ソフトバンク孫さん、ユニクロ柳井さん、日本電産の永守さんなどなど。

あまりにも偉大すぎるがために後を引き継ぐ社長さんもそりゃー大変なことでしょう。

当然、前任者とは色々と比較される訳だし、結果を出さなければ早々に退場させられてしまう。

一方、カリスマ経営者側も、会社を永続的に成長させるべく、後継者育成に力を入れてはいるのですが、これが何ともうまく行かないことが多いようでして・・・

ワタミ会長職として復活

そんな後継者がイマイチ結果を出さない状況で、再びカリスマ経営者が経営に戻ってくるのはよくあるお話。

居酒屋、和民で何かと話題をさらった渡邉さんもその一人。

2009年に社長を交代するも、いきなり赤字を叩き出す始末。社長が責任を取って辞任する騒ぎに。

が、次を引き継ぐ社長もこれまた業績を上げるまでにはいたらず、介護事業を手放すことに。

縦割りの弊害。俯瞰する目がちょっと・・・

会長として現場復帰した渡邉さんいわく、育成の仕方がまずかったと反省を口にしています。

渡邉さんが現役時代は、各事業部のトップが細かく渡邉さんに事業報告し、円滑に事業が回っていましたが、渡邉さんなき後は、各々の事業部が独立して事業を行うがために、非効率性が増したとのこと。

外食部門と宅食部門のトラックが、ほぼ同じ場所に行くということもあったようで、横断した連携が皆無だったとのこと。

渡邉さん時代は、横断的に事業を見る目があったので、有機的にこの組織形態は機能していましたが、後を継いだ社長は、この横断する目が育っておらず事業縮小の憂き目にあったというわけです。

渡邉さん復帰で、業績を回復することができるか、今後の動向に目が離せません。

後継者育成が壮絶すぎる日産

何かと混乱続きの日産。ゴーンさんなき後で、合議制をしいたわけですが、誰もが何故、もっと早く後継者育成を進めなかったのかと思ったはず。

が、ゴーンさん在任中から、後継者育成にはかなり力を入れていました。

選抜された優秀な社員を集め、目標を個々に設定し、達成する人は残り、未達の人は早々に退場。

これを繰り返すことで、優秀な人材を絞り込んでいくわけです。

このシステムに元社長の西川さんは勝ち残ってきたというのですから、相当な実力者だったわけですね。

というのも、目標プラスアルファのストレッチと呼ばれる制度がかなりエグかったようで、目標達成不可能なレベル。

確か東芝でもストレッチなるものがあった気がします。これを達成するがために、法を逸脱するようなことになったわけですが・・・。

といった具合に、過酷な競争を勝ち上がってきたものの、いざ社長にすると輝きを失い、カリスマ経営者を超えることなどまず無理。

業績が落ちて、早々に退場してしまうのが関の山でしょう。

とにかく後継者育成というものが、いかに大変なことというのがわかりました。

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