高額にも程があるよ。約50万円って
VRが世に出てかれこれ10年近くが経過。最初は驚きを持って受け入れられ、これは商売になると、あのフェイスブックが社名を変えるまで、本腰を入れ始めました。
が、VR市場はメタが前ののめりするほど、爆発的なヒットをしているわけでもなく、苦しい戦いがなお続いています。
そんな元気のないVR市場に朗報が舞い込んできました。あのAppleがが満を持してVR市場に参入。
これまで噂は上がっていたので、ようやくかという印象を持った人も多いのではないでしょうか。
ところが、VR端末の価格が49万円というとんでもない価格。高品質、高性能、高価格のApple。しかも後発というハンデということを考えると、この値付けは致し方ないのかなと思いますのが、せめて半額くらいにしてくれないかというのが正直な感想です。
高額だからこそ機能も申し分なし
とは言え、こうだけの高額商品だけに妥協を許さない性能はさすがApple。
例えばコントローラーなしで、手の動作や音声、加えて目の動きで操作ができちゃったり、ゴーグルをしていても周囲の様子がわかるカメラを搭載。
さらにゴーグルをつけている人の目元がサングラスに映し出されているので、周りの人も不自然に感じない。
どれも、現在のVRにあったらいいのにという機能がしっかり盛り込まれています。
メタのVRの価格より10倍以上高いのですから、他にも、既存のVRユーザーを驚かすような機能が盛りだくさんなはずです。
やや腰が引けている感じのVR市場
強力な援軍を受けた格好のVR市場ですが、トップランナーのメタの苦戦に加え、マイクロソフト、米スナップ、中国のテンセントも苦戦中だとか。
マイクロソフトは新モデル端末の計画を保留。テンセントはVR端末市場への参入を見送っています。
といった具合に、ライバルがほぼ諦めムードの中ですが、Appleが参入することで息を吹き返すかもしれません。
スタートダッシュは毎度鈍い
では、2024年発売のヴィジョンプロの行方ですが、これまでのアップル製品の傾向からして、初動は低調に進むのではないかと思います。VR端末プレーヤーに取っては残念ですが。
あのiPhoneさえも初動は今イチ。iPhone4、4sの頃にようやくお尻に火がつきはじめ、発売から1年近く要しています。
アップルウォッチも同様。発売から数年経ちましたが、ようやく健康管理ツールとして広く認知し始め、じわりじわりと販売を伸ばしています。
ので、発売直後は苦戦しても、早々に撤退だけはやめてほしい。市場を切り開くという意味でも、腰を据えてAppleには頑張って欲しいです。
魅力的なアプリに期待
販売を支えるのも、魅力あるアプリの存在は欠かせません。iPhoneの爆発的なヒットも良質なアプリが続々と誕生したから。
スマホとは違う、新たな経験価値を提供できれば、必ずや市場に受け入れられることでしょう。例えばゴーグルを装着したとたんに、家にはペットがあふれかえったりするとか。
このような価値を提供できれば、ピピンの二の舞いにはならないと思います。