消費者意識の変化が原因?衣料品の不振

今シーズンの冬はあったかいよ

例年に比べて明らかに暖かい冬。ここ最近は例年通りの寒さだけど年末のあの暖かさはマジで有りがたかったです。

朝起きるのもつらくないですし、部屋の中にいても薄着でいいし、加えて春物スーツも着回せちゃう。

自分にとっては、この暖冬大変助かっているのですが、衣料業界ではさにあらず。かなり深刻な様子

あのユニクロも苦戦

まずは百貨店。初売りで今年も絶好調継続かと思いきや、売れ行きがいいのは化粧品などの雑貨や高級時計。肝心の衣料品は不調で対前年比10%以上の減少。

デフレの雄、しまむらも苦戦続き。当初予定していた粗利益の確保は難しいとのこと。

そしてどんな不景気も結果も残してきたユニクロさえも、この暖冬には勝てなかったようで、2015年9~11月は前年同期比で17%の減少。減少幅を抑えるべく初売りで半額セールを行いましたが、それでも状況は芳しく無く下方修正を余儀なくされました。

衣料支出は年々減少

そもそも衣料品への支出が年々減少しているようで、2014年の調査で1世帯が1年間に衣料にかける支出は全支出の4%止まり。金額換算で14万円。月で言えば1万円と言ったところでしょうか。

そこに暖冬が重なり、今回のような各社残念な結果に陥っているのでは?という訳です。

自分に置き換えてみるとまさにその通り。スーツも2年サイクル位で新調していました。身が引き締まるし、オシャレもしたい。が、年齢を重ねるとそういった意識も薄れ、今では5年サイクル位でスーツを買っている状況。当然オシャレしたいという意識もほぼゼロに近い状態。衣料支出が年々下がるのもわかる気がします。

衣料品不振は消費者意識の変化

昔は自己表現の道具として衣料の役割が大きかった。なので、皆こぞって洋服を買い求めいました。ベルボトム、ブーツカットが流行れば同じかっこした人が学校にも渋谷にも山手線にもゾロゾロ。それにより、周りからはオシャレさんの称号を得られた訳です。逆にケミカルウォッシュのジーンズを着ているようだと、近寄りがたい方と周りから敬遠される。

そう考えると、洋服が唯一の自分を表現するツールでした。

合コンの時にいつもは見ない服装だったなんてこともよくある話。自分をよりよく見せようと努力しているんです。

が、今では自己表現のツールがSNSへと代わり、お金をかけずして自分をアピールできる。Twitterのコメントにしろ、Facebookでの飲み会、クラブ活動、家族との暮らしなどなどで。となると、自己表現ツールの主役だった衣料品はお役御免となり、結果、支出も減ってきたと。

コモディティとして進化

ということで、衣料に情緒的価値を求める人が少ないのならば、機能性に訴えればいい。実際にユニクロはヒートテックという機能性衣料で大ヒットをかましていますね。厚着をしなくても暖かい。Yシャツの下に着ても体型に変化がない。

軽いというのも機能の一つです。

衣料支出が減少していく中で、きっちり結果を残しているユニクロが、機能性衣料の成功を証明しているとも言えます。

ライフスタイルが変化しようとも、その担う役割を変えれば生き延びることはできる。まるでダーウィンの種の起源のように。