今までの医療控除の仕組みはハードルが高い
今回のお話は、ドラッグストアで買ったお薬に対して税金が戻ってくるセルフメディケーション税制のお話。こちらの法律2016年10月からの実施ですが、その前に現状の医療税制を軽くおさらい
現在は年間医療費が1世帯当たり10万円を超えた場合に対し、税金が戻ってくるという仕組みでした。
が、セルフメディケーションでは何と1万2000円。グンとハードルが下がり、ドラッグストアでしょっちゅうお世話になっている僕としてはかなり身近に感じます。
そもそもセルフメディケーションを導入する理由とは
年々膨れ上がる医療費を少しでも削減しましょうというのが大きな理由です。
セルフメディケーションを導入するので医者に通わず市販薬で直せ、湿布ほしさに通院するなというものです。
これって自分の行動が見られているようでゾッとしましたが、僕みたいな考え方の人って結構いるんだなと驚きましたけど・・・
対象商品は限られていますけど
確かに通院する時間のない時は市販薬そして気力で何とか乗り気ようと思いますが、ここで一つ問題が・・・
ドラッグストアに置いてあるお薬全てが、セルフメディケーション対象ではないこと。
お薬には一般用医薬品(大衆薬)と、医療用医薬品というのがあって、対象は一般用薬品のみ。
で、さらにこの一般用薬品の中でも、医療用医薬品から転用されたスイッチOTCなるものだけが対象で、ダイレクトに一般用医薬品として承認されたダイレクトOTCは対象外となります。
といった具合に対象のお薬はかなり絞られ、OTC全体でみるとその数は15%ほどと限られてしまいます。
笛吹けど踊らず。関係者
新税制導入で、メーカーも拡販のチャンスと色めきだっているかと思いきや、あるメーカーは「目に見えて需要が拡大するとは考えにくい」と冷静。
ドラッグストアの現場でも、セルフメディケーションが導入することさえ知らない状態。
メーカーも売り場もここまで盛り上がりに欠けているのを見ると本当に大丈夫?と不安を感じてしまいます。
セルフメディケーション製品の見分け方
とにもかくにも2016年10月から導入される訳ですが、対象が限定的ということもあり、見分け方が難しいところ。
が、安心してくだし。パッケージにはセルフメディケーション対象商品を明示するロゴマークが入っています。
そうなると、購入の検討材料として、ロゴが入っているか否かも検討材料になってきますよね。
この税制が普及するのか否か注視していきたいと思います。