各社頑張ってはいるけれど
一昔前から盛んにサービスが話題となっていたネットスーパー。Amazonも参入し、需要ありのビジネスかと思いきやさにあらず。高齢化の将来を考えると有望なビジネスですが、思わぬ物流費の高騰にあい、ペイできていないのが実情のようです。
ネットスーパーから撤退か?ユニー
ドンキーの業務提携したユニーですが、提携前から遡ること約10年前からネットスーパーに参入。
愛知や岐阜などの中部を中心にサービスを展開してきましたが、そろそろ撤退かと噂されています。
10年という歴史がありながら撤退はもったいない感じはしますが、それほどまでに厳しい状況が続いている表れと言ってもいいでしょう。
加えて提携先のドンキがネットサービスを終了し、実店舗に力を入れることを表明。これも撤退理由の一つと思われます。
ひっそりとサービス終了。ローソン
ネットスーパーから完全に手をひいたのがローソン。ローソンフレッシュというサービスを2014年に開始しましたが、将来性を考え2018年に終了。約4年と短い感じもしますが、勢いに乗るコンビニでもネットスーパーの難しさを感じます。
優等生イトーヨーカドーも例外ではない
2001年にネットスーパーに参入と他社に先駆けてビジネスを展開してきたイトーヨーカ堂。約10年の歳月は経たものの2009年には黒字化を達成するなど、ネットスーパー業界においては希望の星と見られていました。
ところが昨今の物流費の高騰の影響は避けられず、直近では往時の勢いは見る影もないといった感じ。
それまで6000円以上は無料にしていた配送料も、2018年には有料化に踏み出しました。
苦境の中で新たに再スタート。楽天&西友
といった具合に、どこも飛び抜けて業績が良い会社などなく停滞ムードが漂う中、西友と楽天が提携し、楽天西友ネットスーパーをオープンしました。
西友の品揃え、楽天の物流網。両者の良い所を掛け合わあせて苦境にあえぐネットスーパーを盛り上げようというもの。
提携前はお互いが赤字でしたが、提携することで黒字化を目指すというもの。
ネットスーパーの成功にはこのような物流に秀でた会社との提携が一つの解決策になるかもしれません。
Amazonに見るネットスーパーの採算性
2017年と他社に比べ後発のAmazon。料金も月会費500円と6000円以上から配送料無料と競合他社に比べるとちょい高め。
けど、採算性を考えると、この価格設定が妥当なのかなと感じたりもします。
サービスを展開して間もないですが、一人勝ちするようであればさ、他社もこの仕組に追随していくんでしょうね。
とにかくこのビジネスが消えてなくならないことを切に願うばかりです。